「スキルアップしてワンランク上の自分を目指しましょう。」人材派遣や人材募集サイトなどでよく見かける言葉です。そもそもスキルとは何でしょう。
一般的には物事を行うための能力や技能、または取得している資格のことを言います。企業の中ではスキルとは資格のことを指す場合が多いようですが、そもそも仕事をするというのはさまざまな問題が発生するもので、そうした状況の変化に柔軟に対応することが求められます。その対応能力こそがスキルなのです。
企業側はどうしても個人の能力を数値化したがります。例えば、セミナーに参加した回数であるとか、資格を取得したといったことにのみスキルアップとしての評価をしますが、経験を積むということも十分スキルアップとして捉えることができます。
IT企業に勤めるエンジニアにとっても、経験を積むと言うことは重要なことです。たとえ毎日が同じような作業をしているように感じていても、クライアントからの要求がいつも同じとは限りません。時には無理難題と思えるような要求もあると思います。
そんなとき、似たような事案での対応が活きますし、経験があることによって問題を多角的に捉えることができるのではないでしょうか。
また、仕事のモチベーションを高く保つことも経験があるからこそできることです。休みなく集中的に作業をこなさなければならないとき、経験が浅ければ仕事がつまらないとしか思えません。しかし、この仕事が終われば思い切って旅行に行こうとか、贅沢な料理を食べよう、バッグを買おうなど、自分にご褒美を与えることで難関を乗り来る術を見つけることができます。
そのほかにも、現状は辛いけれどもこの先には今よりも技術力を身につけた自分がいる、これもスキルをたかめるための試練なんだと割り切って前向きに物事を捉えることもできます。スキルを磨く手段は日常の中に案外多くあるのかもしれません。